冷酷エリートの裏アカウント、実は私のガチオタでした 【第11話】 ニセモノのもこ先生(中編)
萌は裁判ではなく、正しい手続きで偽物と向き合う道を選ぶ。
冷酷エリートの裏アカウント、実は私のガチオタでした 【第11話】 ニセモノのもこ先生(中編) のあらすじ
萌は裁判ではなく、正しい手続きで偽物と向き合う道を選ぶ。証拠を一つずつ積み上げる萌を、司はファンとして、そして常務として支えようとする。
ここまでのあらすじ(第1話〜11話)
【第1話】 推しが、私の部下でした(前編) 夜、高層マンションの一室でぬいぐるみの棚を拝む男がいた。冷酷な常務・黒崎司の、誰も知らない裏の顔だ。いっぽう経理事務員の萌は、地味な見た目の裏で人気作家「もこ」として生きていた。二つの秘密を抱えた二人が、会社で初めて向き合う。
【第2話】 推しが、私の部下でした(中編) 冷たい常務のはずの司が、なぜか萌の作った資料にだけ小さく反応する。萌は違和感をおぼえながらも気づかない。裏アカの「つかさ」が、目の前の上司だとは思いもしないまま、二人の距離がほんの少し動きだす。
【第3話】 推しが、私の部下でした(後編) 推しである作家もこと、部下である萌。司の中で二つの顔が重なりそうになる。表では塩対応を貫きながら、内心は限界まで大興奮。バレそうでバレない一日の終わりに、司は思わぬ行動に出る。
【第4話】 1億円で買える。でも買わない(前編) もこのぬいぐるみに、大金を積んで独占しようとする相手が現れる。お金なら払う、いくらでも出す――そんな申し出に、萌の胸はざわつく。作品と値段のあいだで、萌は自分の答えを探しはじめる。
【第5話】 1億円で買える。でも買わない(中編) 金で気持ちは買えるのか。司は裏アカのファンとして、そして常務として、それぞれの立場で萌を見守る。表と裏で音量のちがう言葉が、少しずつ萌の背中を押していく。
【第6話】 1億円で買える。でも買わない(後編) 萌はきっぱりと答えを出す。値段ではなく、この子を大事にしてくれる人へ。その決断を、誰よりも強く受け止めていたのは、画面の向こうの「つかさ」だった。
【第7話】 100回書き直したファンレター(前編) もこ宛てに届く、たどたどしい長文のファンレター。差出人の思いの重さに、萌はそっと胸をあたためる。だがその文面には、どこかで見た言葉づかいがまじっていた。
【第8話】 100回書き直したファンレター(中編) 何度も書き直したあとの残る便箋。司の秘密が、じわじわと形をあらわしはじめる。近づく正体に、萌はまだ気づかない。読者だけがハラハラする距離感が続く。
【第9話】 100回書き直したファンレター(後編) 手紙にこめられた、まっすぐな「好き」。萌の返事が、司の限界オタクの心を撃ちぬく。表の冷たさが崩れかける瞬間、二人の関係が静かに次の段階へ進む。
【第10話】 ニセモノのもこ先生(前編) もこになりすました偽アカウントが、うその限定販売でお金を集めはじめる。ファンが傷つけられていく様子に、萌は静かに怒りをためる。守りたいのは、名前と、信じてくれた人たち。
【第11話】 ニセモノのもこ先生(中編) 萌は裁判ではなく、正しい手続きで偽物と向き合う道を選ぶ。証拠を一つずつ積み上げる萌を、司はファンとして、そして常務として支えようとする。