家政婦の私が、奥様の遺言を読みます 【第3話】 家族の席に座らせるわけにはいかないわ

夕方、葬式の列のそばに立っていると、里子さんが、タカをちらりとも見ずに言った。

夕方葬式の列のそばに立つタカのシーンの漫画 うす暗い台所のすみのシーンの漫画 明かりを消した台所のすみのシーンの漫画
暗い台所で身をこわばらせるタカのシーンの漫画 うす暗い廊下で話す悠介のシーンの漫画 タカの指にぐっと力がこもるのシーンの漫画
三十五年一度も物に手をつけなかったタカの誇りのシーンの漫画 窓の外で夜の風が鳴るのシーンの漫画 うす暗い早朝の台所のシーンの漫画
次の話へ 【第4話】 欠けててもこれがいいの 茶碗を洗っていた手を止めると、水がぽたりと落ちた。

家政婦の私が、奥様の遺言を読みます 【第3話】 家族の席に座らせるわけにはいかないわ のあらすじ

夕方、葬式の列のそばに立っていると、里子さんが、タカをちらりとも見ずに言った。三十五年もいる。母さんのことを、いちばん知っている。翌朝。タカは、奥様の茶碗をていねいに洗っていた。

ここまでのあらすじ(第1話〜3話)

【第1話】 ここからお一人ずつお返しいたします 九十九家の座敷。財産を奪い合った一族が、顔を真っ青にして座っていた。タカさん、おはよう。今日もいい朝ね。紅茶をいれてくれる。ねえ、だからいくらなのよ。さっきから、それを聞いてるの。

【第2話】 悠介の声がまた聞こえる タカは目を閉じ、また手を動かした。聞こえないふりをするのも、家政婦の仕事だ。なぜ『ぼけていた』ことにしたいのか。タカには、まだ分からない。刻一刻と時間が過ぎ、夜になった。葬式の一日が、ゆっくり過ぎていく。

【第3話】 家族の席に座らせるわけにはいかないわ 夕方、葬式の列のそばに立っていると、里子さんが、タカをちらりとも見ずに言った。三十五年もいる。母さんのことを、いちばん知っている。翌朝。タカは、奥様の茶碗をていねいに洗っていた。

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